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都城市・三股町 教科書展示会

図書館で開催されている教科書展示会に行ってきました。

今までにも、漫然と眺めることはあったけれども、
今回は、自分なりにとある意識を持ってじっくり見てきました。

 

今年度の初め、小5の娘は、
国語、算数の教科書が上下巻に分かれず一年分なので分厚くなって重たいと
たしかに、もっと薄くしてもう良さそうに思うのですが、理由があるのでしょうか。
一方で、今中2の息子は、上下巻に分かれると面倒臭い(←何が?)んだそうで、
肯定派もいるんですね。
何事も、感じ方捉え方はそれぞれで、一方からの目線だけが正しいとも限らないと思ったことでした。

 

印象に残ったのは、音楽の教科書。

各学年において、
”日本の旋律”に触れさせたい意図を感じ、意外であった反面、嬉しく思いました。

日本の旋律と言っても、
たとえば、
「赤とんぼ」「ぞうさん」「シャボン玉」など、
かつては、時代の先端を行く新しいメロディだったかもしれません。
いわゆる”童謡”というものも年々様変わりし、
最近の子どもが知っている童謡は、
アップテンポで抑揚も大きく歌詞も長く、私にはちょっと難しい歌なので
約30年後には、それさえも、古めかしい情緒的なものになるのかもしれないと思ったり。

 

ただ、音楽という分野そのものが教養の素地の一つです。
音楽を端緒として、自国に関する教養が豊かになることはとても良いことだと考えます。
もっと、日常生活の中で自然な形で取り入れていけたらなと思います。
自国を好きでいることは、一人一人のアイデンティティの形成するうえでも必要です。

自分を好きになり、
自分の住む地域を好きになり、
自分の国を好きであることがごく当たり前であることが幸せのかたちの一つではないかと考えています。

図書館前のmallmallの広場では、傘のオブジェが飾られています。
今年の梅雨は、
驚くほど降る日もある一方で、一日で降りやみ、晴れ間も除くので
今のところ、道路冠水や家屋の浸水などの被害もなく穏やかに過ごせていますが、
梅雨時にはやはり、このような色合いのものを見かけると心和む思いがします。
これもまた、日本人特有の感覚なのかもしれないと思って、図書館を後にしました。


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