コロナウイルス感染症対策に係る議会からの支援について
13日に開かれた議会運営委員会では、
6月定例会の一般質問の中止の件についての他
議会からの市の財源への支援について話し合われました。
先日、都城市市長および副市長2名と教育長の特別職4名が
期末手当(ボーナス)の2割を減額する決断をしました。
国会議員の歳費をカットしろ!という声には私も頷くところがあるのですが、
市民に身近な存在の市長は、
ボーナスをカットするより、市内でいっぱい使ってくれた方が良いという考えです。
したがって、議員個人の収入ではなく
まずは議会として
視察費と、政務活動費の後期半年分などを返納する策にて、会派での同意に至りました。
視察費については、
言うまでもなく、今年度受け入れ先もあるはずもなく視察には行けないので
予め行かないと決定して返納することが可能だと考えたことに依ります。
これが、654万2,780円。
高いと思われるかもしれませんが、
4常任委員会と、議会運営委員会、広報広聴委員会の6委員会、
延べ44名が視察に行くと、平均で1回の視察に一人あたり15万円弱の費用となります。
遠方へ飛行機・電車を乗り継いで2泊3日での行程であることを考えると、
贅沢をしているわけではないこととお解りいただけるかと思います。
また、政務活動費は、
議員一人当たり月3万円が会派毎に支給され
会派毎の研修や視察、新聞や書籍等の資料代、紙やインク等の事務用品代に充てられます。
4月と10月の年2回、それぞれ半年分が支給されますが、
使われなかった分は、返納となります。
使途については、市のホームページにおいて詳細が報告されていますので、
お目通しいただければと思います。
今年度の政務活動費は、
4月に半年分が支給されており、既に用紙等を購入していますが、
かなりの量を使用すると言っても月に3万円も使うはずもなく、
また、申し込んでいた研修会も延期となっており、開催の目途も立たないため、
多くの額を返納することが予想されます。
10月支給予定の後期の政務活動費は、議員29名分で
3万円×6カ月×29名=522万円 です。
したがって、
先の視察研修費と合わせて 1,176万2,780円が、
今年使う予定がなく、かつ、既に承認された予算であり、
直ちに返納するのがふさわしいと判断しました。
重要なのは、
既に承認され、予算化されているものであるため、
組み換え補正をすれば、すぐに別の事業で使える予算であること。
黙っていても、いずれ返納するであろう予算ではありますが
今すぐ支援が必要なところに届けられるよう、
これらの予算をすぐに議会費から組み替えることが必要だと考えました。
冒頭にも記載しました通り、
この件について5月13日開催の議会運営委員会にて話し合われ、
結果、
視察研修費および政務活動費の返納は見送られました。
代わりに、
議員の夏のボーナスが2割減となりました。
ボーナス2割減で捻出できる額は、478万1,760円と、
金額においては上記提案の約4割のみの支援です。
コロナ禍には、第二波、第三波があると言われる中で、
次に来た時には、給与ないしボーナス減額などの策を打つべきだと、考えます。
しかし、
今の今疲弊しているところに、今回、最初の支援を行うわけであり来年の支援では遅いのです。
最初の支援こそ、できうる限りの大きな支援をしたかったと、忸怩たる思いが拭い去れません。
しかも、速く届けられたのに。
また、国会議員は別としても、
誰においても、消費の大本となる給与ないしボーナスをカットすることは
消費活動を減退させる一因となり避けるべきであると、今も考えています。
決まったことには粛々と従うのみですが、
支援策について、
パフォーマンスではない、市民目線での議論が本当になされたのか疑問が残り、
非常に残念に思っています。