「みやざき女性自立活躍支援ネットワーク」設立記念講演会
「みやざき女性自立支援ネットワーク」が設立され、
みやざきの女性自立活躍支援顕彰事業「ノラ基金」顕彰贈呈式と、
設立記念講演会と、設立会、祝賀会に参加してきました。
”輝く女性”の応援事業はよく見聞きするようになりましたが、
このネットワークは、
本当に困っている女性や、困難な状況の中でも自立に向けて頑張っている女性を応援するもの。
応援資金としての「ノラ基金」は、宮崎市の元会社員の宮崎良子さんからの寄附によります。
宮崎さんの温かな善意と、自立した精神と、しゃんとした背筋、よく通る声に
頭が下がるばかりです。
宮崎さんが何十年もかけて目指してきた経済的、精神的に自立した女性のひとりとなり、
また二人いる自身の娘たちがそうなってくれるよう、
何十年も先の社会に向けて、自分の生き方を考えていこうという気持ちになりました。
ちょうど
自立とは、働き方とは、と考える週末を過ごしていて、
今日、ヒントをもらったような気がします。
「自分で自分の生き方を決めること」
ワガママに生きるのではなく、自分のことを自分で決める。
できてそうで、なかなか難しいなと実感する日々です。
ちょっと、今年は課題としてみようと思います。
さて、本日私が一番楽しみにしていた後援会、
講師は、前 尼崎市長の白井文(シライアヤ)さん。
演題こそ「女性の力を社会に活かす」ですが
参加してた男性も”引き込まれた”と感想を述べられていたとおり、
女性だからこそ。と言った観点ではなく、
市長として立ち向かった一番の困難についてのお話でした。
白井さんが市長に就任して二年半経った2005年4月25日月曜日は、
JR福知山線の脱線事故が発生した日でした。
事故対応における市長としての判断やその時々葛藤、周囲の人たちの活動やその方々への敬意など、
赤裸々にお話しくださいました。
経験したことのない大惨事に直面して、
その時々の判断に対して、もっと良い策があったのではないかと考え続け、
経験から学んだことを伝えてくださる姿からは、
女性らしいと言えば女性らしい温かさとやさしさを感じました。
昨年末に発表されたジェンダーギャップインデックスにおいて、
日本は153か国中121位。
政治分野においては、なんと144位。
後ろに続くのは9か国しかない…となると、おそらくその9か国は政治的不安定な国と思われ、
日本がここにいて良いのか?と思ってしまいます。
実際、性別によって固定的な役割を押し付けることは好ましくないと思う人の方が多いのに、
なぜこのような結果になるのか、、、
好ましくないと思っていても、実情は確かに男女間の格差が大きくある場面にも多く遭遇します。
今日設立されたネットワークは、
女性のためにという趣旨で活動していくことになりますが、
男性を排除するわけではなく、
男性も女性も、自分の生きたかを自分で決められるようになるよう、
どちらの意見も反映されて、どちらの目線も生かされる…そのために、
まずは、困難な状況に陥りやすい立場としての女性を支援していこうという考えだと理解しています。
そんな社会が来るまで、あと何年も何十年もかかるかもしれませんが
あきらめずに自分にできる活動を続けたいと思っています。